「告白」...そっとしておいてください

色々なものを抜き取られたような感覚だった。
ちょっと楽しかったこととか、来週もがんばろう、とか、そんな健全な感情をすべてぶち壊されたような感覚を覚えた。
……当然、ほめてない。
なんというか、乙一さんのGOTHを読んだ時に似ているかもしれない。
破壊力としてはこちらの方が断然上だが。
精神的に乙一さんが深く突き刺してくるタイプなら、こちらは無理やり傷口を引っ掻き回しえぐるタイプだろう。


「2009年 本屋大賞 第1位」


帯にはそう書かれていた。
この本を買ったのは地元の本屋である。
店内が広いわけでもなく、品揃えがいいわけでもない、ごく普通の本屋である。

ホビージャパンの立ち読みをするために寄ったこの店で自分は何か小説を買おうと思った。
特に決めていた本もないし、最近本を読む機会があるものだからちょっと暇をつぶせればいいや、という程度の気持ちで本屋の平積みコーナーへ歩を進めた。
立ち読みも済ませ、tech48もあるので早く帰ろうと思っていた僕は帯に書いてある宣伝を基に本を選んでいた。

そこにあの、「本屋大賞 第1位」の帯が目に留まった。
本屋大賞を知っている人がどれだけいるかは知らないが、過去の受賞作に博士の愛した数式とか東京タワーとか、県庁の星とか…。
読後に面白い、と感じた本が多かったので今回も期待しつつ手に取った。

この作者の本を買ったのはこれが初めてである。
まぁタイトルからしてそこまで大きな期待はしていなかった。

だがその評価は次の日にひっくり返ることとなる。



この本は章ごとに語り部が変わる。
基本的にその語り部の目線で話が進み、ほとんどが誰かへと語るような口調で記述されている。

先を読ませる文章力は見事と言えよう。
気になって終われない。
どうなるのか知りたくてやめられない。


でもだ。
この本を「本屋大賞!」として大々的に売り出すのはどうだ?
本屋として、この本を皆に読んでもらいたいか?
小学生、中学生に自信を持って勧められるか?
親しい人へオススメの図書としてプレゼントできるか?

お前らちょっとは考えろよ?


確かにインパクトはでかい。
ぐいぐい読ませるだけの吸引力もある。
だが如何せん内容が重い。暗い。陰湿。暴力的?

確実にいえるのは、博士の愛した――や夜のピクニックやら東京タワーやら…。
今までの作品とはマギャクに位置する本だということだ。

登場人物は壊れてるし、救いようがない。
ラストだって最悪だ。




というわけでオススメは致しかねます。
この本を読んで精神に異常をきたしたとしてもあたしゃ知りませんよ。
一応↓にリンクはっときますけどねw


告白告白
(2008/08/05)
湊 かなえ

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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